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WISS編集部

「スタンフォード式」と「P&Gマフィア」のマーケティングから導かれたキャリア観

2021/12/16 08:42

こんにちは。編集Mです。

昨日、WISSのマーケティング担当のKさんに「マーケティングって何ですか?」という直球の質問をしてみました。Kさんは「そうですねぇ…」とご自身の話をしてくれました。

Kさんの話

“昨年、自治体から「500万で花屋さんの連合サイトを作りたい」というオファーをいただきました。500万円もらってサイトを作っても、私が儲かるだけで誰も花を買いに来ませんよ、とお話し、500万円のうちの100万円をお花を買い上げる予算にしてもらい、WEBで申込をすると「花屋さんで無料で花をもらえるキャンペーン」のサイトを作りました。実際に花屋さんに足を運んでもらうのが目的だからです。花屋さんや農家さんを説得したりけっこう汗かきました。結果2,000人がお店に行ってくれたんです。”

マーケティングは、「価値を届ける」だけでなく、「購入してもらう」がゴール。さらに言えば、今はいない顧客をつくる「顧客創出」が仕事です。

そのためにマーケッターは、価値の本質を見極め、人を動かす仕組みやクリエイティブを決めて実行するということを業務として行っています。優れたマーケッターなら、クライアントの課題解決のために、オーダーそのものの変更を促すこともあるそうですが、納得です。

WISS発信者でも、マーケティングのプロがいます。そのおふたりが「キャリア」について深い関心があるのが、示唆的だと思いませんか。

 

WISSのプロマーケッターと言えば、「スタンフォード式」江端浩人さん

 出典:

江端浩人の「スタンフォード式」幸福度が高まるビジネス&キャリアの育て方

を配信中の江端さんは、日本コカ・コーラ社でマーケティング統括をされていました。プロフィールはこちらです。

江端浩人

米ニューヨーク・マンハッタン五番街生まれ。上智大学経済学部、米スタンフォード大学経営大学院、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、日本コカ・コーラ社、日本マイクロソフト社、アイ・エム・ジェイ、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社MERYの要職を歴任。iU情報経営イノベーション専門職大学教授。他多くの企業のコンサルを手がける。

著書に「マーケティング視点のDX」(2020.10 日経BP https://amzn.to/3kD5mST)「スタンフォード式パラレルキャリアの育て方」(2021.7かんき出版 https://amzn.to/3eFex17)

講演依頼などはこちら→ https://hirotoebata.jp/

江端さんの著作「マーケティング視点のDX」の要所を解説したレターを抜粋してみます。ハンコをデジタルに変えたのはDXか?という問いから…

私の解釈では「デジタル技術を利用した新規事業の創出」は「DX」ですが、ビジネスプロセスの改革や、生産性の向上はDXに向けての重要なステップですが「DX」というには少し足りない気がしております。「マーケティングのDX」の中では私は単純なデジタル化をDX 1.0と呼んでおり、デジタル化を超えたDXと言う領域をDX 2.0と呼んでおります。

(『なぜ「あ行」の人には“チャレンジャー”が多いのか?』より引用)

2020年から始まったDXの波丸2年が経過しましたが、皆さんの会社はDX2.0企業となっていますか?江端さんは、最新ニュースをテーマにしてマーケティング思考をストレッチするようなレターも出しています。例えば、先日のニュースから…。

前澤氏の宇宙旅行はなぜ注目されるのか。マーケティング視点で解説

 

「スタンフォード式」で考えるパラレルキャリア

時代は不可逆に猛スピードで進んでいます。そのスピードに対応できる自分のキャリアを形成しなければならない現在、江端さんはパラレルキャリアを推薦する著書も出版しています。その著書のエッセンスを読めるのが、このレター江端浩人の「スタンフォード式」幸福度が高まるビジネス&キャリアの育て方です。

例えば、「仕事を断る」ことについて

私は海外生活経験などから、日本人は特に「ポリシーを持ってやらないこと」を作るのが苦手だと言うふうに考えています。「善処します」「前向きに検討します」などは言葉とは裏腹に実行されないケースというのも多く存在し、外資系の企業などでは「日本人の約束は守られない」などと言われます。特にビジネスにおいてはきちんとやることやらない事を決めておくと良いでしょう。

江端浩人の「スタンフォード式」幸福度が高まるビジネス&キャリアの育て方 パラレルキャリアこそ“やらないこと”を決めるのが大事』より引用)

江端さんご自身の「やらないこと」を具体的に述べており、個人的に非常に勉強になった回です。私は副業を考えていませんが、仕事をしていくスタイルを作るためにも必要な考え方でした。

本にするためには情報をかなりそぎ落とすのですが、落としてしまう部分は具体的で「使える」情報が多いもの。レターではTIPSがすべて読めますので、ぜひ読んでみてください。

 

グローバルマーケティング「P&Gマフィア」出身の起業家、高岳史典さん

 出典:

熱い「ライブドア事件」後の再生をレターに綴った高岳さんは、マーケ界に名を轟かせる「P&Gマフィア」の構成員です。プロフィールはこちらです。

高岳史典

1991年京都大学経済学部卒。日本興業銀行にて金融商品開発に従事するもお札も数えられないうちにドロップアウト、拾ってくれたP&Gでマーケティングの世界にハマる。SK-II、ヴィダルサスーン、マックスファクターなどのブランドマネジメントを担当。その後、コンサルティング会社を経て2006年のいわゆる「ライブドア事件」後のライブドアへ。CMOとして営業・マーケティング全般を統括、売上は事件前を超え会社は再生へ。2013年、飲食業界で起業。ワインバル「ULTRACHOP」など3店舗を展開。2018年、飲食テックのBespoを創業し飲食店即時予約サービス「TABLE REQUEST」をローンチ、15000店舗を獲得して全国展開中。いつまでたっても人生が落ち着かない時代遅れのバブル世代。

現在レターでは、ライブドアターンを中締めし、外資系日本支社長からの起業家へ転身する自叙伝が進行中。

外資系企業の日本代表という肩書き、良い給料、社用車に個室、そして美人な秘書(本当に美人だった!) ー ライブドア再生のために燃えに燃えた5年間のあと、いつの間にか自分は「上がり」のような場所を求めていたのではないか? その結果がこれだ。曲がったことが大嫌いといえば聞こえはいいが、裏返せば融通がきかないとも取れる。

銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ外資系社長、されど「雇われ」…。次なる道は、ホットドッグ…!?』より引用)

45歳で厳しい飲食業というジャンルで起業し、その後も挑戦を続けている高岳さんのキャリア論が読めます。特に転職や起業についてはマインドセットからフレームワーク、事業成功のカギを握る経費計算など腹落ちできる内容が満載です。例えばこちらは、漠然と起業したい人へのアドバイス回。

自分の拙い経験から言えば、表現はどうあれ「起業したいから起業した」と答える会社/人は、魅力や説得力に欠け、したがって成功する可能性は低いのかなと感じています。

銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ起業は、手段であり目的ではない!45歳で会社を立ち上げた起業家の話』より引用)

エモーショナルに響く、読みやすいレターは、さすがマーケッターです。今後のキャリア形成に悩む人は必読レターです。

銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ

 

【画像】
※  Kiselev Andrey Valerevich / Shutterstock

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