著者

高岳史典

なぜ事件後のライブドアは解体されず「再生」したのか?当事者が語るホントの理由

2021/11/10 08:56

#14 

メインコラム「銀行とP&Gとライブドアとラムチョップ」 

─ 日本で唯一の数奇なキャリアを歩んできた筆者が、実際に見て、聞いて、体験した「ここだけ」の話の数々。単なるゴシップに終ることなく、それぞれの会社への愛情を込めて、皆さんのお役に立てるお話を綴れればと。 
  

ライブドア〜あの事件のあとのホントの話: 

今回から数回に分けてライブドア時代の話を記していこうと思います。この内容は以前にも自身のメルマガに出したことがあり、それを元に日経新聞で連載されたのが後に書籍や映像にもなった『ネット興亡記』です。 
 
ネット興亡記【7】ライブドア残党、奇跡の「トップジャック」 
 
WISSでは以前の原稿に加筆・推敲しつつあらためて「ホントの話」を綴っていこうと思います。 
  

『第1話:裏切り者』 

2017年冬、出澤剛さん(現ZホールディングスCo-CEO / LINE CEO)と久しぶりに飲んでいるときのこと。 
 
「このあいだ電通さんの社長さんが交代されたとき、わざわざご挨拶に来てくださったんですよ。なんだか不思議な感じがして」 
 
出澤さんが感じた「不思議」が何を指すのかはすぐわかりました。 
 
「10年前は呼びつけられて怒られましたもんねぇ」 
 
二人にとって共通の笑い話の1つ。 
 
でも、その10年前、2007年の僕らは、あらゆるところで怒られ、叩かれ、それでも生き延びるのに必死でした。 
 

 


 
 
2006年1月16日、六本木ヒルズのライブドア社にいきなり東京地検の強制捜査が入ります。 
世に言うライブドア事件の始まりであり、社長の堀江貴文さんをはじめ当時の経営陣がことごとく逮捕されるという前代未聞の事件に発展します。 
 
その頃の僕は、アリックスパートナーズという事業再生コンサルティング会社で駆け出しのコンサルタントとして文字通り東奔西走の毎日を送っていました。そしてまさか、自分がライブドアに入ることになるとは夢にも思っていませんでした。 
 
2006年10月、大手航空会社の再建事案に取り組んでいる時にいきなり「明日から六本木ヒルズへ行ってくれ」という指示が来ます。 
 
「まさかライブドアですか?でも僕が行って何を…」 

550(税込)
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