著者

高岳史典

高岳的・お気に入りフレームワーク「3つのE」でリーダーシップを磨こう!

2021/10/06 09:55

#09

連載コラム「タカオカフミノリのこれまでとこれから」

─ 日本で唯一の数奇なキャリアを歩んできた筆者が、実際に見て、聞いて、体験した「ここだけ」の話の数々。単なるゴシップに終ることなく、それぞれの会社への愛情を込めて、皆さんのお役に立てるお話を綴れればと。

 
マフィア?帝国?P&Gのリアルな日常編:

第3回 『リーダーシップの3要素』

前回に引き続きP&Gの現場での日々からのレポートを。

よくMBAやコンサル会社で言われるようなビジネスのフレームワーク(3C分析とかマーケティングの4Pとか)がP&Gにも存在します。

でも当然ながら、そのフレームワークは万能ではなく、P&G以外にも汎用性があるものもあれば、P&Gならではのもの(即ち、他社では使うのが難しいもの)もあります。

他社では「?」の典型が『1ページメモ』。

これは、あらゆるレポートや提案は基本的に1ページのメモにまとめて提出せよ、というもの。

端的にいうと、

・メモの目的(提案、分析報告、情報共有、etc)
・背景
・主文(メッセージ)
・理由/根拠
・想定されるリスク
・ネクストステップ

という決まったフレームワークを使って1ページにまとめます。

 

効用は3つあって

1)1ページに収まるよう推敲することでメッセージが研ぎ澄まされる
2)同じフレームワークを使うことでメモを受け取った側の理解が人によってブレにくい
3)受け取る側の読む時間を効率化する

 

こう書くと一見とても効率的ですし、実際P&G社内では効率的だからこそこのメモの方式が使われています。

但し、「メモは同じフレームワークで1ページにまとめる」というルールが全社に徹底していれば、です。でもそんな会社は世界広しといえどP&Gしかないはず。

大多数を占めるであろう「提案書はプレゼン資料一式で」という会社でいきなり1ページだけのメモを出したら当然周りは混乱しちゃいますよね。ましてや資料は100ページ以上もザラのコンサル会社とかなら(苦笑)

なので『1ページメモ』のフレームワークはあくまで個人の頭の体操に使うのが良いかと思います。

 

*新興のベンチャー企業や、大企業でも組織単位で『1ページメモ』の習慣化にチャレンジするのは面白いかと!

 

一方で汎用性が高いんじゃないかなと思うフレームワークが『OGSM』。

・Objective(目的)
・Goal(目標)
・Strategy(戦略)
・Measurement(効果測定)

の略で、P&Gではブランド全体の事業計画から個々のプロジェクトまでまずは全てこのフレームワークで考えます。

以前にあげたP&Gマフィアの記事で元Facebook Japan社長の長谷川さんが話しているのがまさにこれですね。

『僕をFacebookの社長にした1枚のメモ』
http://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/feature/00036/00012/

 

フレームワーク自体は読んで字の如しなのですが、P&G以外、特に日本の企業で働いてみると存外に「目的」と「目標」がごっちゃになってることに気づきます。

お正月に立てる今年の目標、なんてのはさておき、ビジネスのシーンにおいてこの二つの関係を意識して使ってらっしゃるでしょうか?

一言で言えば「目的」を数値化したのが「目標」です。

例えば、

目的:マラソンを自己ベストで完走する
目標:42.195キロをxx時間yy分以内に走りきる

ってな感じですね。

さて、この目標に到達するためには様々な戦略のオプションがあるはずで、その中から自身が使えるリソース(ヒト・モノ・カネなど)と照らして最適な戦略を選んでいく。

そして戦略が思った通りに進捗しているかを定期的に効果測定していく。

上にあげたマラソン例で言えば、

戦略:前半は体力を温存して後半にスパートをかける

効果測定:前半のピッチはxx分/km、後半のピッチはyy分/km

みたいな。

(当然、前半抜け出すという戦略オプションもあり)

これが『OGSM』の考え方。

言われてみれば当たり前ですが、使ってみるとそれぞれの要素の不整合がわかったりして、かなり役に立つかと。

 

さて、今回ご紹介したいのは僕が特に気に入って使っているフレームワークを。

それは『リーダーシップの3E』です。

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