著者

小野たいすけ

行政のデジタル化が進まない根本原因

2021/11/16 08:49

 昨年の春、コロナ禍に苦しむ国民を救済するため、一律10万円が配られました。特例定額給付金です。その後も、事業者に対する持続化給付金や、飲食店に対する営業時短要請への協力金などの措置がなされましたが、そこで問題となったのは、いずれも給付に異常なまでに長い時間がかかるということでした。

 私自身も、10万円を受け取るまでに3ヶ月ぐらい待たされました。これでは、本当に救済を必要としている人にタイムリーにお金を届けることにはなりません。ご商売をされている方は、コロナで売り上げが低迷し、資金繰りに悩んでいる方もたくさんおられるわけですから、スピードこそが大切なのですが、一向に改善しません。

 このようなことが続いている最大の原因は、わが国のデジタル化(DX)が進んでいないことです。国民全員に対して給付を迅速に行うようなことをアナログで行おうとすれば、大変な労力と時間がかかるのは明白です。手書きの申込書を入力し、住民基本台帳と突合し、金融機関への振り込み手続きをする… 気が遠くなるような膨大な作業です。国民全員に現金を給付するということが初めてだったという事情はわかりますが、わが国では毎年のように甚大な災害も発生しており、早期救済の必要性は今後も続きます。

その反省から、政府もデジタル庁を立ち上げるなどしていますが、

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