著者

岩渕潤子

“ペット×メタバース”が生み出す新しい世界観とコミュニケーション

2021/09/15 10:06

見える化して初めてシェアできる記憶と思い出

 自分が大事にしている子どもの頃の思い出や、亡くなった祖父母や両親などの記憶を今の時代、どのように自分の頭の中で整理して次世代に継承し、家族や友人たちとシェアすることが可能なのか? 一昨年の4月に母が急逝してから漠然とそんなことを考える時間が増えていました。さらに昨年来のコロナによる引きこもり期間に入ってからは、多くの人がSNS上で同じようなことを考えては呟いているのを目にするようになって、「やっぱりみんな似たようなことを考えているんだな」と納得するに至りました。

 そんな中、7月末にWISSから週刊コラム執筆のお話を頂いたので、通奏的テーマとして何を書くかというディスカッションを編集部の皆さんとさせて頂いたのですが、「私の専門は美術、文化施設の情報デザイン、そして、その周辺の富裕層マーケティングです」という当たり障りのないお話をした後で、意を決して、「実は、今一番関心を持っているのはホログラフィーやVR系の技術を使って、すでに亡くなってしまった人たちとコミュニケーションができるVRをプラスしたSNSのプラットフォームがあったらいいなということなのです」というお話をしました。

 

 IT関係の方なら当然、メタバースとかVR、ホログラフィーという言葉はご存知だとは思ったものの、いきなり「あの世とのコミュニケーションのプラットフォーム」という文脈で話をしたらヘンな人だと思われるのではないか・・・という懸念が私にはありました。しかしながら、もしそこまで踏み込んでお話をする機会があったらということで、できるだけ明るいイメージに落とし込んだ短めのスライドを用意して様子を窺っていたわけです。そして最後に「あと5分だけお時間頂けますか?」と言うと、その日初めてオンラインでお目にかかったINCLUSIVE株式会社のCOOで、メディアマネジメント本部長としてWISSの運営を担当されている後藤健太郎さんが「はい」と言って下さったのでした。

 ひと通り私の抱いている新しいプラットフォームのイメージについてお話をすると、後藤さんは面白がって下さって、特に私が「過去のペットの思い出の三次元的データ活用」の話やちょうどお盆前の時期だったことから「デジタルなお盆の可能性」について力説すると、「弊社の関係で獣医さんの方がおられますし、ご紹介できるお坊さんもいますよ。一度話をしてご覧になります?」という展開になりました。そして、連載がスタートして2週めを迎えた頃、後藤さんから「この間話題にした獣医さんをご紹介したいと思いますので日程調整を…」という連絡を頂きました。そして、わくわくドキドキしながら、9月10日の金曜日、後藤さんも含めてオンライン・ミーティングを行なう運びとなりました。

 

 実際には極めてプロダクティブな対話をさせて頂くこととなり、いろいろと具体的なイメージが膨らんで大盛り上がりだったのですが、「アイディアをプロジェクト化して支持者を増やしながら事業化する」ということが、もともとWISSのニュース・レター事業の中で構想されていたことでもあり、正にその第1号事案にできるかも知れないということで、丁寧に順を追ってプロセスを紹介していきましょうということになりました。

 なので、現段階では、10月1日にオープン予定のDyplus(ディプラス)西麻布(https://nishiazabu.dyplus-pet.com/ )というペットのためのヘルスケア×ライフスタイルを軸としたメディカルサポートサロンの統括責任者とお話をした結果、そのサービスの中で猫ちゃん、わんちゃんのデータを、3Dでキャプチャーしたものを含めてデジタル・アセット化して活用する方法を具体的に考え、事業化する・・・というご紹介に留めておきます。今後、具体的なことが決まっていく都度、皆さまにはお知らせしていく予定です。

 

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